事業会社と制作会社の違い、両方経験した本音

Webディレクター歴9年、転職4回の田中です。

「Webディレクターの転職エージェント、結局どれがいいの?」——これ、自分も転職のたびに悩んできました。

ネットで調べると「おすすめエージェント10選!」みたいな記事がたくさん出てきます。でも、実際に使ったことのある人間が書いているかどうか怪しいものがほとんど。エージェントの公式サイトをコピペしただけの情報を並べても、転職で役に立つ判断はできないです。

この記事では、自分が4回の転職で実際に使ったサービスをベースに、Webディレクターが転職活動で本当に使えるエージェント・転職サイトを解説します。良いことも、微妙だったことも、正直に書きます。

この記事でわかること

  • 転職エージェントと転職サイトの違い・使い分け
  • Webディレクターにおすすめのサービス7選(実体験ベース)
  • 経験年数・状況別のおすすめ組み合わせ
  • 転職活動で失敗しないための注意点
  • 登録から内定までの実際の流れ
目次

まず前提:Webディレクターの転職はエージェントだけで完結しない

「転職エージェントに登録したら、あとはお任せでOK」——これが一番危険な思い込みです。自分は4回転職して確信しています。

Webディレクターの転職で使えるサービスは、大きく分けて2種類あります。

転職エージェント

専任のキャリアアドバイザーがつき、求人紹介・書類添削・面接対策・年収交渉まで一貫してサポートしてくれるサービス。非公開求人も紹介してもらえる。レバテックキャリア、Geeklyなどがこちら。

転職サイト

自分で求人を検索し、企業に直接応募するサービス。アドバイザーはつかないが、自分のペースで転職活動を進められるのが強み。スカウト機能を持つサービスも多い。Green、dodaなどがこちら。

比較項目転職エージェント転職サイト
アドバイザーのサポート◎ 手厚い× なし
非公開求人◎ あり△ サービスによる
自分のペースで活動△ 担当者のペース感あり◎ 完全自由
スカウト機能△ サービスによる◎ 多くのサービスで充実
企業との直接やり取り× 基本は仲介◎ 直接
向いている人初めての転職・サポート重視の人転職経験者・自分で動ける人

自分の結論として、Webディレクターの転職活動は「転職エージェント1〜2社+転職サイト1社」の組み合わせが最も効率的です。エージェントで非公開求人を網羅しながら、転職サイトで自分のペースで探す。これが4回の転職で行き着いたやり方です。

エージェント1社だけだと、その担当者との相性が合わない時にどうにもならない。複数登録することで「合わないな」と思ったら別のサービスに軸足を移せます。保険の意味でも2〜3社登録はマスト。

Webディレクターにおすすめの転職サービス7選【実体験ベース】

自分が実際に使ったもの、IT・Web業界に詳しい知人が使ってよかったと言っていたものをベースに7つ選びました。「なんとなく知名度があるから」ではなく、Webディレクターというポジションに特有の理由で選んでいます。

この記事では「アフィリエイト報酬のためにおすすめ順を並べ替える」はしていません。7サービスそれぞれに向き不向きがあるので、自分の状況に合ったものを選んでください。

① Green(グリーン)——IT・Web系転職サイトの筆頭

タイプ転職サイト(スカウト型)
特化領域IT・Web・ゲーム業界
Webディレクター系求人6,000件以上
利用料金無料
こんな人向け自分のペースで転職したい人・在職中の転職活動・スカウトをもらって比較したい人

自分が一番長く使ってきたサービスがGreenです。IT・Web業界の転職サイトとしては求人数・知名度ともに最大級。Webディレクターのポジション特化で探せるので、総合転職サイトで「ディレクター」と検索してWeb以外の求人が大量に出てくる…という無駄がない。

一番の強みはスカウト機能です。企業が自分のプロフィールを見てスカウトを送ってくれるので、書類選考でいきなり落ちるリスクが低い。自分の経験では、スカウト経由で応募した案件の書類通過率はほぼ100%でした。

  • IT・Web業界に特化していてディレクター求人が豊富
  • スカウト機能で書類選考落ちのリスクが低い
  • 企業と直接やり取りできるので回りくどくない
  • 在職中でも自分のペースで進められる
  • 企業のオフィス写真・社員情報が充実していて雰囲気がわかる
  • カジュアル面談から気軽に始められる

  • 書類添削・面接対策などのサポートは一切なし
  • 首都圏以外の求人が少ない
  • 大手企業の求人は少なめ(ベンチャー・中小中心)
  • スカウトにテンプレ一斉送信のものが混じる

Greenは「登録したら終わり」ではなく、プロフィールの充実度でスカウトの質と量が全然変わります。職務経歴を数行しか書いていない状態だとスカウトが来ない。「プロジェクト実績+数値」をちゃんと書くのが最初のコツ。

② レバテックキャリア——IT特化エージェントの定番

タイプ転職エージェント
特化領域IT・Web業界(エンジニア・クリエイター)
公開求人数53,000件以上(2026年1月時点)
利用料金無料
こんな人向けIT・Web業界で実務経験がある人・年収アップを狙う人

IT・Web業界特化のエージェントとして最もメジャーなサービス。自分の知人がレバテックキャリア経由で転職して「担当者がWebディレクターの業務を理解していて、話が早かった」と言っていた。総合型エージェントだと「ディレクターって何をやる人ですか?」から説明しなければならないことがあるけど、ここはその手間がない。

求人数は業界最大級で、公開求人だけで5万件超。非公開求人も含めると選択肢の広さは断トツです。年間7,000回以上の企業訪問を実施しているという点も重要で、「求人票に書いてあることと実態が全然違う」というミスマッチが起きにくい。

  • IT・Web業界の専門知識があるアドバイザーが多い
  • 求人数が業界最大級で選択肢が広い
  • 書類添削・面接対策・年収交渉まで手厚いサポート
  • 年収アップ率が高い(約5人に4人が年収アップ)
  • 企業訪問の実績が豊富でミスマッチが少ない

  • 未経験者向けの求人は少ない(実務経験者向けサービス)
  • 担当者によって対応の質に差がある
  • 首都圏・大都市以外のエリアは対応が限られる

③ Geekly(ギークリー)——スピード転職ならここ

タイプ転職エージェント
特化領域IT・Web・ゲーム業界
公開求人数30,000件以上
利用料金無料
こんな人向けスピード重視で転職したい人・年収700万円以上のハイクラス求人を探している人

IT・Web・ゲーム業界に特化したエージェントで、スピーディーな対応と高年収求人の多さが特徴。転職後の活躍率86%以上・定着率97%という数字は、単なる「とりあえず内定を出す」ではなく、ミスマッチの少ない転職支援をしている証拠だと思っています。

Geeklyが特に強いのは書類添削のサポート。Webディレクターのポートフォリオや職務経歴書は「何をどうアピールすればいいかわかりにくい」という声をよく聞くけど、ギークリーのアドバイザーはこの職種の特性をわかっているので、具体的なアドバイスをもらいやすい。

  • 転職スピードが早く、内定までの平均日数が短い
  • 書類添削のサポートが具体的で実践的
  • 年収700万円以上のハイクラス求人が豊富
  • 転職後の定着率が高く、ミスマッチが少ない
  • キャリアアドバイザーが100名以上在籍で対応が早い

  • ハイクラス・経験者向けが中心で未経験者は厳しい
  • 首都圏に強く、地方の求人は少ない
  • 対応が早い分、じっくり時間をかけたい人には向かない可能性がある

④ マイナビIT AGENT——若手・第二新卒には手厚い

タイプ転職エージェント
特化領域IT・Web業界(エンジニア・クリエイター)
利用料金無料
こんな人向け20代・第二新卒・丁寧なサポートを求める人

マイナビの人材事業の知見を活かしたIT・Web特化型エージェント。マイナビの強みは大手企業との繋がりの深さで、「知名度のある会社に転職したい」なら選択肢に入れる価値があります。

特に20代・第二新卒に向けた求人が多く、初めての転職でサポートを手厚く受けたい人に向いています。アドバイザーの対応が丁寧で、業界の基礎知識から教えてもらえるので、IT・Web業界に転職しようとしているけどまだよく知らない、という人にも安心。

  • マイナビのネットワークで大手企業の求人が豊富
  • アドバイザーの対応が丁寧で初めての転職でも安心
  • 20代・第二新卒向けの求人が多い
  • 一人ひとりへのサポートが手厚い

  • IT・Web業界専門の深い知識という面ではレバテックに一歩譲る印象
  • 経験豊富なベテラン層向けのポジションは少なめ

⑤ ワークポート——転職相談しやすい総合型エージェント

タイプ転職エージェント(総合型)
特化領域IT・Web含む総合型(全国対応)
利用料金無料
こんな人向け地方での転職・未経験での転職・IT以外も視野に入れたい人

元々IT特化だったエージェントが2014年から総合型に転換。全国に拠点があり、地方での転職に強いのが特徴です。

Webディレクターとしての転職に限ると、IT特化のサービスと比べてWeb系の求人はやや少なめ。ただし、「IT・Web以外の業界も視野に入れて転職先を探したい」「地方に移りたい」という人にとっては選択肢が広がります。独自の転職活動管理システム「eコンシェル」があり、複数の応募状況を一括管理できるのは便利。

  • 全国対応で地方の転職でも使える
  • 総合型なのでWeb以外の業界も視野に入れられる
  • 応募状況を管理できる専用システムが使いやすい
  • 未経験からでも相談しやすい雰囲気

  • IT・Web系の専門知識という面ではIT特化エージェントに劣る
  • Web業界のディレクター職に特化した求人数はやや少なめ

⑥ doda——求人数No.1クラスの総合転職サービス

タイプ転職サイト+エージェントの両方を持つ
特化領域全業界・全職種の総合型
利用料金無料
こんな人向け幅広く求人を見たい人・サイトとエージェントを使い分けたい人

総合型転職サービスの大手で、求人数は業界トップクラス。転職サイトとしてもエージェントとしても使えるハイブリッド型なのが特徴です。

Webディレクターとしての転職でdodaを使うメリットは求人の絶対量。IT特化サービスでは引っかからない事業会社のインハウスディレクター求人が出てくることがあります。「IT業界に限らず、いろんな業界のWeb担当者・ディレクターポジションも見たい」という人にはマッチする。

  • 業界最大級の求人数で選択肢が広い
  • サイトとエージェントの両方を無料で使える
  • IT特化サービスでは出ない事業会社の求人も見つかる
  • ユーザーインターフェースが使いやすく求人検索が直感的

  • IT・Web業界の専門性という面ではIT特化サービスに劣る
  • 求人数が多い分、自分に合った求人を絞るのに手間がかかる
  • エージェントの担当者はIT・Web業界の専門家ではないことも多い

⑦ リクルートエージェント——非公開求人の多さは業界トップ

タイプ転職エージェント
特化領域全業界・全職種の総合型
利用料金無料
こんな人向け非公開求人も含めて幅広く探したい人・大手企業を狙っている人

転職業界で転職成功実績No.1を謳っているサービス。最大の強みは非公開求人の多さで、公開されていない求人(特に大手・知名度のある企業の求人)を紹介してもらえる可能性がある。

Web業界の専門性という面ではIT特化エージェントに劣りますが、「誰でも知っているような大手事業会社のWebディレクターポジションに転職したい」という場合は、リクルートエージェントを外す理由がない。担当者の質にばらつきがあるという口コミも見るので、相性の悪い担当者に当たったら遠慮なく変更を申し出るのがポイント。

  • 非公開求人の数が業界トップクラス
  • 大手・有名企業への転職に強い
  • 全国対応で地方でも使える
  • 転職支援実績が豊富で安心感がある

  • IT・Web業界の専門家ではない担当者に当たることがある
  • 担当者によって対応の質に大きな差がある
  • 登録者数が多い分、担当者一人ひとりへの対応時間が限られることも

サービス7選のまとめ比較

サービス名タイプWeb特化度サポートこんな人向け
Green転職サイト×自分のペースで・スカウト活用
レバテックキャリアエージェントIT・Web経験者・年収アップ
Geeklyエージェントスピード転職・ハイクラス
マイナビIT AGENTエージェント20代・丁寧なサポート希望
ワークポートエージェント地方・未経験・総合型希望
dodaサイト+エージェント幅広く求人を見たい
リクルートエージェントエージェント大手企業・非公開求人重視

【状況別】Webディレクターにおすすめの組み合わせ

「結局どれを使えばいいの?」という疑問に答えるために、状況別に自分のおすすめの組み合わせをまとめます。

【経験者・転職2回目以上の人】Green+レバテックキャリア

自分が実際にやっていた組み合わせです。Greenでスカウトをもらいながら自分のペースで探しつつ、レバテックキャリアで非公開求人を紹介してもらう。自分で動きながら、専門家にも動いてもらう二刀流が最も効率的でした。

転職経験があれば、書類の書き方や面接の作法は大体わかっている。なので、エージェントに頼りきるのではなく「非公開求人の入口として使う」くらいの距離感がちょうどいい。Greenで自分のペースを保ちながら、レバテックキャリアで網羅性を担保する。

【初めての転職・手厚いサポートが欲しい人】レバテックキャリア+Geekly

初めての転職なら、エージェント2社体制が安心。レバテックキャリアで手厚いサポートを受けながら、Geeklyで候補を増やす。転職サイトは「ある程度わかってきたら」追加するくらいで十分です。

初めての転職は何がわからないかもわからない状態。書類の書き方、面接でのアピールの仕方、年収の交渉の仕方——全部教えてもらいながら進める方が絶対にいい。2社登録しておくことで、担当者との相性が悪い場合のリスクヘッジにもなります。

【20代・第二新卒・未経験に近い人】マイナビIT AGENT+ワークポート

経験が浅い段階で、いきなりハイクラス特化のエージェントに登録しても紹介できる求人が限られてしまうことがある。20代・第二新卒・Web業界への転職初心者は、丁寧なサポートに定評のあるこの2社が入口として向いています。

ポテンシャル採用を積極的に行っている企業へのアクセスが強いのがこの組み合わせの強み。スキルよりも「これからの成長性」「意欲」を見てもらえる企業を紹介してもらいやすいです。

【地方在住・大手も狙いたい人】リクルートエージェント+doda

地方でIT・Web系の転職を探すなら、全国対応の総合型エージェントで広く網を張るのが現実的。リクルートエージェントの非公開求人の多さとdodaの求人数の多さを組み合わせて、選択肢を最大化する。

田中流・転職活動の進め方【在職中バージョン】

4回転職して辿り着いた、在職中に転職活動を進める際の実際のスケジュール感を共有します。

時期やること目安時間
1週目転職サービスに登録(2〜3社)、プロフィール・職務経歴書を整える合計3〜5時間
2〜3週目求人を閲覧しながら「気になる」を押す、スカウトが届き始める、エージェントと初回面談1日15〜20分+面談1時間
4〜6週目カジュアル面談・書類選考(平日夜orオンラインで進める)週2〜3回の面談・選考
7〜9週目正式な面接(有休活用)、複数社並行して選考を進める有休1〜2日
10週目以降内定・条件交渉・入社日の調整

在職中の転職活動で一番しんどいのは「情報整理」です。複数のサービスを使うと、どの会社のどの選考がどの状況かわからなくなる。スプレッドシートで一元管理するのを強くおすすめします。列は「企業名/サービス/応募日/選考状況/次のアクション/担当者連絡先」くらいあれば十分。

転職エージェントで失敗しないための注意点

4回転職して学んだ「やらかさないためのポイント」を書きます。

担当者との相性が悪かったら遠慮なく変更を申し出る

エージェントサービスは、担当者との相性が転職の成否に大きく影響します。「この担当者、自分の話をちゃんと聞いてくれているか?」「紹介される求人が全然ズレているな」と感じたら、さっさと担当変更を申し出るか、別のサービスに乗り換えるべきです。

遠慮する必要は一切ない。エージェントは無料サービスだし、あなたの転職が成功してはじめてエージェントに報酬が入る仕組み。利益関係でいえば、あなたの転職を成功させることがエージェント側のゴールです。

「急かされた」と感じたら一度立ち止まる

エージェントによっては、「今すぐ応募しないと枠がなくなります」「今月中に内定を出したい企業があります」と急かしてくるケースがあります。

これは、エージェント側の月次ノルマが絡んでいることが多い。急かされて焦った結果、入社後に「失敗した」と思う転職をするのが一番もったいない。「じっくり考えます」と言える姿勢を持っておくことが大事です。

自分は2回目の転職でエージェントに急かされて入社を決めて、入社3ヶ月で「失敗した」と思った経験があります。転職活動は短期決戦である必要はない。自分のペースを守ることが、ミスマッチを防ぐ一番の方法です。

Greenのブロック企業設定は登録直後に必ずやる

Greenに登録したら、最初にやることは「ブロック企業設定」です。現職の会社と取引先を登録しておかないと、採用担当者に転職活動がバレる可能性があります。これは本当に大事なので、登録した初日に設定することをマストにしてください。

職務経歴書はエージェント全社で使いまわせるように整備する

複数のエージェントを利用すると、それぞれで職務経歴書を提出することになります。最初に「汎用的に使える職務経歴書の完成版」を1本作っておいて、サービスごとに微調整するアプローチが効率的。

Webディレクターの職務経歴書で押さえるべきポイントは3つ。①担当したプロジェクトの規模と役割、②使えるツール・スキル、③数値で示せる成果(CVR・PV改善率など)。この3点がちゃんと書かれていれば、エージェントの担当者も企業の採用担当者も判断しやすくなります。

Webディレクターの転職活動でよくある質問

Q. エージェントはいくつ登録すればいいですか?

2〜3社が目安です。1社だと担当者との相性が合わない時のリスクがある。4社以上になると管理が大変になって、転職活動自体がしんどくなります。「IT特化エージェント1社+転職サイト1社」か「IT特化エージェント2社」の組み合わせが、Webディレクターにとって最もバランスが良いです。

Q. 未経験でもエージェントは使えますか?

使えますが、IT特化型のハイクラスエージェント(レバテックキャリア・Geeklyなど)は実務経験者向けで、紹介できる求人が限られることがあります。未経験・経験浅めの人は、マイナビIT AGENTやワークポートのほうが対応してもらいやすい。Greenも「未経験歓迎」の求人が一定数あるので、まず自分のプロフィールで何件スカウトが来るか試してみるのもありです。

Q. 転職エージェントと転職サイトはどちらを使うべきですか?

両方使うのがベスト、という身も蓋もない答えになりますが本当です。エージェントで非公開求人にアクセスしながら、転職サイトで自分のペースで探す。どちらかを諦める必要はないし、どちらも無料なので。在職中に転職活動をする場合は「転職サイト(Green)がメイン、エージェントがサブ」くらいの温度感が自分には向いていました。

Q. ポートフォリオは必要ですか?

デザイナーやエンジニアと違い、Webディレクターはポートフォリオの必要性が低い求人が多いです。ただ、「担当したサイトのBefore/After」「改善施策の概要と成果」をまとめた資料があると、面接で話しやすくなります。これをポートフォリオとして提出する人もいますし、職務経歴書の補足資料として使う人もいる。必須ではないが、あると話が盛り上がりやすいというのが正直なところ。 自分が実際にやったのは、担当したLPやWebサイトのURLリスト+「自分がどこを担当したか(ワイヤー作成・デザインレビュー・全体ディレクション等)」を一言で添えた簡単な資料を作ること。提出が必須でなくても、面接で「もし参考になれば」と渡すと話が弾むことが多かったです。

Q. 年収交渉はどのタイミングでするべきですか?

エージェントを使っている場合は、基本的にエージェントに任せるのが一番うまくいきます。自分で「年収◯◯万円以上でないと受けられません」と直接言うと印象が悪くなるリスクがある。エージェントは企業側との関係性の中で、あなたの希望を伝えながら交渉してくれます。

Greenのような転職サイトで自分で応募している場合は、内定が出た後のオファー面談で交渉するタイミングが来ます。「現在の年収はこうで、この水準以上を希望しています」というシンプルな伝え方で十分。根拠(経験年数・スキル・前職の年収実績)があると通りやすい。

Q. 転職回数が多いと不利になりますか?

Webディレクターとしての転職活動において、転職回数は昔ほど不利に働かなくなってきています。IT・Web業界はもともと転職が活発で、3〜4回の転職経験があっても「スキルアップのための転職」として評価されるケースが多いです。

自分は4回転職していますが、面接で転職回数を問題視されたことはほとんどありません。むしろ「複数の環境で経験を積んできた」というポジティブな見方をされることの方が多かった。ただし、各転職の理由を明確に説明できることは必須です。「なぜ辞めたのか」ではなく「次に何を求めて動いたのか」という視点で語れると印象が変わります。

Q. 在職中と退職後、どちらで転職活動をするほうがいいですか?

基本的に在職中に転職活動をするのがおすすめです。退職後だと、収入がない状態で「早く決めなきゃ」という焦りが出て、条件を妥協しがちになる。Webディレクターは需要がある職種なので、在職中でも2〜3ヶ月あれば内定をもらえるケースは十分あります。

退職後に転職活動せざるを得ない場合は、最低3ヶ月分の生活費を確保してから動くこと。焦りが判断を歪める一番の原因になります。

転職エージェントを「うまく使う」ための実践テクニック

エージェントに登録した後、何もしなければ良い結果にはなりません。受け身でいるか、能動的に動くかで、転職の質が大きく変わります。自分が4回の転職で試した実践的なコツを書きます。

初回面談で「絶対に外せない条件」と「あったらいい条件」を分けて伝える

エージェントとの初回面談で「希望条件を教えてください」と聞かれます。ここで全部を均等に並べると、担当者が判断できずに求人の精度が落ちます。

「年収○○万円以上は絶対」「リモートワーク可は必須」みたいな絶対条件と、「できれば事業会社がいい」「マーケティングの領域に関われると嬉しい」みたいなあったらいい条件を最初から分けて伝える。これだけで紹介される求人の精度が格段に上がります。

紹介された求人に「なぜこれを選んだのか」を必ず聞く

エージェントから求人を紹介されたとき、「はい、わかりました」で終わらせるのはもったいない。「なぜ私にこの求人を紹介したのですか?」と必ず聞いてみてください。

良い担当者なら「あなたのUI/UX改善の経験が、この会社の○○の課題にマッチすると思ったから」と具体的に答えてくれます。一方、「求人数が多いので一応ご紹介しています」みたいな曖昧な答えしか返ってこない場合は、テンプレート的に送っている可能性があります。担当者の質を見極める意味でも、この質問は有効です。

「見送った理由」を毎回フィードバックする

紹介された求人を見送る場合、「興味がないので」で終わらせずに「なぜ興味が持てなかったか」を必ず伝えてください。

「リモートワークができないから」「事業規模が小さすぎる」「業務内容がディレクションより運用寄りすぎる」——これらのフィードバックが担当者の学習になって、次に紹介される求人の精度が上がります。フィードバックなしで断ってばかりいると、担当者もどうすればいいかわからなくなる。

カジュアル面談は「情報収集の場」として積極活用する

Greenや一部のエージェント経由でカジュアル面談の機会がある場合、これは絶対に使うべきです。カジュアル面談は選考ではないので、こちらからも踏み込んだ質問ができます。

  • 「Web部門の組織体制は?ディレクターは何人いますか?」
  • 「ディレクターの裁量範囲はどこまでですか?予算決定権はありますか?」
  • 「直近のリニューアルプロジェクトはどんな規模感で進みましたか?」
  • 「この会社でWebに力を入れ始めたのはいつ頃からですか?」

これらの質問は面接本番でするとやや重くなりますが、カジュアル面談なら普通に聞けます。入社後のミスマッチを防ぐ最良の機会として活用してください。

カジュアル面談で「思ってたのと違う」と感じたら、そのまま辞退して問題なし。むしろ、この段階で気づけることが面談の価値。正式選考まで進んでからミスマッチに気づくより、ずっと双方にとって親切です。

Webディレクターとして転職を成功させるための心構え

最後に、自分が4回転職して学んだことをまとめます。サービスの使い方テクニックより大事な、根本的な話です。

「転職する理由」を明確にしてから動く

「今の会社が嫌だから転職したい」という動機だけで動くと、転職先でも同じ不満が出てくることがあります。自分も1回それをやって後悔した。

「なぜ転職したいのか」を掘り下げると、「年収を上げたい」「スキルが身につかない環境から脱したい」「マネジメントに挑戦したい」「事業会社でマーケティングまで関わりたい」など、具体的な理由が出てくるはずです。この理由が明確になると、転職先に求める条件も明確になる。条件が明確になると、エージェントへの伝え方も精度が上がる。

「何ができるか」を言語化する練習をしておく

Webディレクターは「自分が作った」と言える成果物が少ない職種です。デザイナーはポートフォリオを見せられる、エンジニアはコードを見せられる。でもディレクターは「プロジェクトを進めた」という無形のスキルが主な成果。

だからこそ、面接前に「自分が担当したプロジェクトで、何をどうやって、どんな成果が出たか」を言語化しておく練習が必要です。数字で示せるものは数字で(CVR改善率、PV増加数、プロジェクト規模)、数字が出せないものは具体的なエピソードで語れるように準備する。この準備が、面接での印象を大きく左右します。

「会社を選ぶ基準」を持っておく

転職活動を始めると、たくさんの求人を見ることになります。そのとき「何を基準に選ぶか」が決まっていないと、いくら求人を見ても判断できない。

自分が転職のたびに使っていたチェック項目はこれです。

  • Webに対して会社がどれだけ本気か(予算規模・組織の位置づけ)
  • Webディレクターの裁量はどこまであるか
  • 一緒に働くチームのレベルと雰囲気
  • 年収と福利厚生
  • リモートワーク・働き方の柔軟性
  • その会社で得られるスキル・経験は今より上か

この基準を持って求人を見ると、「いい会社っぽいけど何かが引っかかる」という感覚の正体が掴めるようになります。

4回転職して思うのは、「どのエージェントを使うか」より「どんな会社を選ぶか」の方が100倍大事ということ。エージェントは手段であって、目的じゃない。自分が何を求めているかが明確でないと、どんな優れたエージェントを使っても迷走します。

エージェント登録前に確認しておくべき3つのこと

いざ登録しよう、となる前に確認してほしいことが3つあります。自分が4回の転職で「もっと早く知っておけばよかった」と思ったことです。

1. 職務経歴書を事前に整備しておく

エージェントに登録すると、ほぼ確実に「職務経歴書を送ってください」と言われます。ここで慌てて作ると、内容が薄くなりがちです。

登録前に「担当したプロジェクト・役割・成果(数値)・使用ツール」をまとめた職務経歴書の素案を作っておくと、初回面談の質が上がります。Webディレクターは成果が見えにくい職種なので、「CVRを○%改善」「月間PVを○万達成」などの数値をできるだけ入れておくと、担当者に経験値が伝わりやすい。

2. 「転職時期」を正直に伝える

エージェントに「いつ転職したいですか?」と聞かれたとき、「すぐにでも」と答えると求人の押し付けが強くなることがあります。「3〜6ヶ月以内」「良い求人があれば」くらいの温度感を正直に伝えると、担当者も無理に急かしてこなくなります。

ただし、「全然急いでいない」と伝えすぎると優先度が下がって連絡が来なくなることもあります。自分の場合は「3〜4ヶ月以内が目安で、良い求人が出たら早めに動く」くらいの伝え方がちょうど良かったです。

3. 希望年収は「現在の年収+○○万円」で伝える

「希望年収はいくらですか?」という質問に「できるだけ高く」と答えると、求人の精度が落ちます。具体的な数字を伝えるほうがお互いに効率が良い。

自分がやっていたのは「現在の年収は○○万円で、最低でも○○万円以上、できれば○○万円を目指したい」という形で伝えること。「最低ライン」と「理想ライン」の両方を伝えると、担当者が求人を絞りやすくなります。

エージェントは「あなたの転職を成功させること」が仕事なので、情報はできるだけオープンに伝えたほうがいい。隠しても得はないし、曖昧にするほど紹介される求人の精度が落ちます。

まとめ:Webディレクターの転職は「組み合わせ」で攻める

Webディレクターの転職活動で使えるサービスを7つ紹介しました。改めて重要なポイントをまとめます。

この記事のまとめ:

  • 転職エージェントと転職サイトは使い分けではなく「組み合わせ」で使う
  • IT・Web経験者の基本は「Green+レバテックキャリア」の組み合わせ
  • 初めての転職はエージェント2社でサポートを手厚く受ける
  • エージェントとの相性が悪ければ遠慮なく変更・乗り換えOK
  • Greenは登録直後にブロック企業設定を忘れずに
  • 転職サービスは手段。「どんな会社を選ぶか」が本質

自分は4回転職したけど、毎回エージェントやサービスの使い方が少しずつ上手くなっていった感覚があります。1回目の転職で使い方を間違えたのは、今となっては良い経験です。

まずは登録から始めてみてください。転職するかどうか決めていない段階でも、「今の自分にはどんな求人があるのか」「市場価値はどのくらいか」を知るだけでも、キャリアを考える上での材料になります。

転職は「逃げ」じゃありません。自分の市場価値を正しく評価してくれる環境を選ぶのは、キャリアにとって合理的な行動です。自分も4回転職するたびに、スキルと年収が上がってきた。「転職回数が多いと不利」と思っている人も多いですが、Webディレクターに限って言えば、転職経験は「さまざまな環境で成果を出してきた証拠」として評価されるケースの方が多い印象です。

ただし、転職先の質にはこだわってください。「とりあえず今より給料が上がればいい」で選ぶと、入社後に別の不満が出てきます。どのサービスを使うかより、どんな会社を選ぶかに時間をかける——それが転職を成功させる一番の近道だと、9年目の自分は思っています。

まず一歩踏み出すならGreenがおすすめです。登録5分、プロフィールを整えれば企業からスカウトが届くようになります。在職中でも自分のペースで進められるので、転職を「検討中」の段階から使い始めても問題なし。

エージェントのサポートも受けたい人はレバテックキャリアGeeklyをGreenと併用するのがおすすめです。


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この記事を書いた人

未経験からWebディレクターになって9年、転職4回の田中です。事業会社4社でLP制作・マーケ施策・UI/UX改善などを担当してきました。転職の成功・失敗・年収の実数をぜんぶ本音で発信しています。

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